【2022年5月】藤原直哉のワールドレポート戦略解説-時事の要点と今後の戦略のまとめ-のレビュー

20年ほど前にメーカーの品質保証部門に数年在籍したことがありました。月に1回の製品部レベルでのTQC会議が開催されておりましたが、結局、報告だけに終始する形骸化した会議だったように思います。製品に関するクレーム対応の遅れなど、当時から顕在化しておりましたが、TQC会議でそのような現実の問題解決に繋がるような展開になることはありませんでした。(個別の問題解決という意味ではなく、より本質的な意味での問題解決という意味です。)日本企業の多くは、DXどころかIT化も十分に出来ていないと思われますが、品質に関して言えば、品質データ/対応状況データ/顧客状況情報等を自動的に収集し、可能なデータはグラフ化し、ある程度の自動分析できるレベルまでにIT化を進めておき、それらの情報からリアルタイムに人間が状況を判断し対応できる体制/仕組みにしておかないと、お客様から見放されてしまうのではないでしょうか?”顧客第一”という言葉がお題目になってしまい、お客様や現場担当者だけが苦しむような状況を放置してしまっている企業は社会の公器とは言えないと思います。結局、持続可能な企業を創るためには、お客様や従業員の満足度を必要最低限以上のレベルにもっていく必要がありますが、各組織のトップと組織メンバーの両方が”顧客第一”/“御用達経営”/“人間性尊重”の重要性を骨髄に沁みて理解していないと、どのような活動もいつかは形骸化し、企業の衰退に繋がってしまうと思います。「日本的品質管理―TQCとは何か」を購入しましたので、当時を思い出しながら、改めて読んで考えたいと思います。
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今月のワールドレポート解説も楽しみにしておりました。
いま世界情勢が、最終決着の目前ということで、目が離せないと藤原様がおっしゃるように、何が起きてどうなっていくのか。
EUは難民問題もあって大変なことになり、世界経済は史上最大のバブル崩壊とのことで。とても緊迫感が伝わってきました。
内容がてんこもりなので、これはぜひユーチューブにアップされている5月の時局とあわせて聴いたほうがいいと思います。
後半では、石川馨さんという方の著書『日本的品質管理 TQCとは何か』という1981年に刊行された書籍を紹介されており、日本経済を立て直すにあたり重要な考え方について解説されています。
節目のタイミングにこの動画を観ることができてとても嬉しいです。
これからもよろしくお願いします。
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